2007-04-25

風邪の功名

一昨日の夜あたりから喉が痛く、昨日の朝からは極度の鼻づまりも伴ってきた。多少熱もあるようで、全身がだるい。典型的な季節の変わり目タイプの風邪である。
体調は良くないものの、風邪というのも悪いことばかりではない。
まず、四六時中ズルズルチーンとやっていれば、人が近寄ってこない。基本的に人と話したいとあまり思わない私には願ってもないことである。
たまに近寄ってきた人も、キツいことはまず言わない。労いの言葉すらかけられる。
タバコの量も減る。体のために減らす、という以前に、吸いたくなくなるのだ。吸って症状がどうなるとかをあまり気にしていなくたって、体が受け付けないから自然に減る。
1本15円もするタバコを吸っていて、かつドのつくケチな私には、これもありがたい。もともと多くてせいぜい1日15本ぐらいなのだが、半分に減れば1日あたり100円以上の節約になる。薬を飲んだり病院に行ったりすればすぐ足が出る額だが。それをしなければ丸儲けだ。
確かに体は不快感でいっぱいだが、生きていれば不快感なんてどこにでも転がっている。不快でしかないことだっていろいろあるではないか。
それに比べれば、ちょっと具合が悪いことさえ我慢すれば、いいことはいろいろあるのだから、風邪は悪くない。なかなかのものではないかと思うのだ。
 
一病息災、という言葉がある。
誰でも無病息災を願うものだが、病気をしないと人は油断をする。かえって大きな不幸に遭う危険が高まってしまう。
一つぐらいなら病気があったほうが、何事にも油断せず慎重になるから、かえって幸せに天寿をまっとうできる、というわけだ。
どんなにイヤなことであっても、広い目で見れば何が幸いするかなんてわからない。
ただ嫌がるより、最大限いいほうに生かすことを考えたほうが結果として得をする。と、思う。

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