2007-06-06

「お役所仕事」のいろいろ

芦別市が潰れる潰れない、なんて記事を書いた、昨日の今日で。
今話題の夕張市の市役所の方と、ちょっとだけだが電話で話す機会があった。
まるで、役所の人と話している気がしなかった。平身低頭かつ迅速に用件を伝えて頂いた。
そりゃあ、そうだろう。市職員の数は一気に半減、しかも次長・主幹より上のクラスは全員辞めたと聞く。
サボったり、なまくらな返事をしている暇など無いのだ。
だが不思議と、悲壮感は無かった。八百屋シリーズでチラッと書いたように、私にも経験があるが。
人間忙しすぎて必死の時は、大変だなどと思っている暇すらないものである。
 
ぼんやり、その人のこと、夕張の今後なんかをブログに書こうかと考えていたら。
昼から今度は、某中央官庁からのお呼び出しである。
雲泥の差だとか、月とすっぽんだとか、そういう諺はこういう時のためにあるのだろう。
先日提出した書類に、向こうの不備で不足の添付すべき資料が数件あったらしいのだが。
言っておくが、私は求められた資料は全て提出していた。しかも、明らかにコレだけじゃ足りないよなあ、と感じた部分を私なりに補完し、独自文書として別に出してあったのだ。
追加文書として求められたのは、まさにビンゴ。私の追加分の内容の件だった。
独自文書だから、当然公的な文書の書式にはなっていない。それじゃ使えないから、こっちで用意した書式にもう一度書いて欲しい、と言うのである。
こういうことは、実は良くある。まあ、想定の範囲内、という奴だ。まっさらからやったらなお時間がかかるので、独自版のほうは正式版の雛形にして時間短縮しようと作った面もあるのだ。
普通。いくらお役所でも、こういう時はちょっとは頭が低くなる。書式はFAXかメールで送ります、ぐらいは言う。そりゃあそうだろう。こっちに非は無い。
しかし、春からやってきた係長は、なかなかのタマのようだ。平身低頭どころか、ふんぞり返っている。お上意識丸出しである。
金を出して「やってる」んだから、さっさと書式を取りに来い、と。
お前らがプリントしたもんなんか公文書として認められるか、こっちで作った文書に手書きで書き込め、と。それ以外認めん、と。
明日からまた監査だか検査だかコンサドーレだかがあるから、明日の昼までにやれ、と。
ちなみにこの係長、メールで送りますかorもらえますか、と聞くと、毎回断固拒否する。未だに重度のPCアレルギーな人もいるもんである。
まあ、こっちはその仕事が無きゃあ食えないから、おとなしくやるわけだが。
既にいつもの「利潤に関係なく常に成果には全力投球」という意気込みなど、微塵も無い。
本来なら3~4日頂く量ですけど、時間が無いんでしょう?それなりでいいんですよね?と一言だけ、言ってやった。
半日あれば完璧に出来るようなものを独自版で作ってあったから、テケトーにやったら1時間で終わってしまった。
 
世の公共事業がいい加減なのは、こういう奴が挟まって作っているからなのである。
自分の懐が痛まない事業で、片っ端から担当した業者のやる気を殺いでいくんだから、いいものが出来るハズが無い。
談合だの、天下りだの、そんなのは氷山の一角だ。
公務員制度を本気で改革したいなら、まずは人数を減らすべきだ。
単に人件費の問題でない。給与なら減った分を残った人に振り分けたっていい。
それよりも、仕事の密度と個人の責任意識を上げないと、この国の役人はどうにもならない。

夕張市は、1万2552人の人口に、632億円の負債で倒産した。
日本国は。1億2000万の人口で、850兆円の負債。
さて。国民(市民)一人当たりの借金が多いのは、どっちでしょうか?
小学6年生でも出来るこの計算が。この計算の結果が。
わかっている国家公務員は、どれだけいるんだろうね。

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