2017-04-10

野外の楽しみ

ブログを全く更新していなかった間に、私の趣味として加わったものとして、「野外で過ごすこと」がある。
アウトドア、というと、何だか自分的に虫唾が走る。
そんな、かっちょよいことがしたいのではないのである。

ただ、野外で過ごす。
なんとなく火を焚いて、料理したり、コーヒーを入れたり。
なんとなく椅子に座ったりハンモックに揺られたりしながら、ぼんやりしたり。
疲れない程度に、山の中をフラフラ散歩してみたり。
ちっこいテントとタープを張って、俺の隠れ家だぜ、とか一人でほくそ笑んでいたり。
そんな時間が、非常に好きになった。

世間的にもアウトドアブームらしく、おかげでキャンプ用品やら何やら、情報も商品も世にふんだんに溢れている。
性根からのケチの私は、カネを使わないで楽しめるから野外で過ごしている面があるので、所謂アウトドアブランドの商品は数えるほどしか持っていない。100均やノーブランドの代用品ばかり集めて、安かった、とホクホクしている。
なんせ、幼き頃からの「安物買いのナントカ」なので、思う存分安物買いしても誰にも何も言われない(そもそも人とほぼ接しない)、というのも楽しくて仕方がない。

普段の私は、正しく社会人であろうとしている。
社会人とは、社会の人である。社会あっての社会人で、社会の助けとなって初めて、お情けで生かされる。そんなことを考えながら生きている。
野外でただ過ごしていると、すこしその発想を忘れられる、のかもしれない。

社会は社会として、そこで生きていくしか無いけど。
社会がなくても、まあまあ生きていける部分もあるんだよな、といった感じである。

モノを買って出かけている時点で、それって社会の一部だよね、と、原理主義的に言えばそうなることはわかっているつもりだが。
すこし、離れられる。いつもほど、ベタづきでいなくて済む。

そんなことをやりやすい季節が、ようやく北海道にもやってきた。
冬でも出来なくはないが、冬はいつでも万が一が直ぐ側にあるので、あんまり楽しめない。
そろそろ、とソワソワした日々を過ごしている。

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