桜が終わると、タンポポが咲き始める。
ちょうどその頃、この街には毎日強い風が吹く。
だから、風のないところでのように、にょっきりと茎が伸びた先に咲くのとは、ちょっと違う。地面を這うように短い茎の先に咲く。
あらかじめ知っていたのか、吹かれるうちにそうなったのか、または他の理由があるのか、は、わからないが。
その場に合わせて、ちゃんと種がつくように。タンポポは花を咲かせる。
隣の芝生が青く見えるようなことは、奴らには無いんだろう。
花が咲いて、種がつく。そのためにこの街で必要なのは、背伸びすることじゃない。較べたって仕方がない。
この街には、この街に合った生き方がある。
2 comments:
植物の写真にトラックバックありがとうございます。
その土地にあったように姿を変えて次にいのちをつなげていくのですね。
>sandyさん
ご訪問ありがとうございます。
姿を変えたのか、適材適所な奴だけ生き残ったのか。そこらへんは植物に詳しくもなんともない私にはわかりませんし、最後は花にしかわかんないと思いますけどね。
花って必死そうで。しかも無理してないから好きです。
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