暑いよ馬鹿
北海道千歳市。午後5時58分。
現在の気温、20℃。天気、雨。
ちょうど去年の今頃、正確に言うと6月11日。暇を持て余してどうしようもない人は遡って見てもらいたいが。
その日に書いた記事は、「寒いよ馬鹿」だった。この時期は、ライラックの花の時期にかけて「リラ冷え」と呼ばれる、シベリアの寒気が入ってきて寒い時期のはずなのだ。
5月終わりから6月初め。いつものように、暑い日が何日かあったのに。
今年は、その暑さが引かない。暑いままにぐっーと気温が上がり続け、とうとう昨日は30℃を超えた。全国で一番暑いのが北海道だったのである。
昨日一昨日とうだるような炎天下での外作業で、身底疲れ切っていた私は、今日の天気予報の「夕方から雨」に大いなる期待を抱いていたのだ。
6月の雨というのは、普通、非常に冷たい。暖気が降らせる夏の雨と、この時期や秋の移動性低気圧の雨では、だいぶ違う。はずなのだ。
はずなのに。
北海道には、梅雨は無い。
かわりにある「蝦夷梅雨」と呼ばれる雨続きの日は、非常に寒い。梅雨前線の雨ではなく、寒冷前線の雨だからだ。気温が低いから、湿度がいくら高かろうと露点が低く、空気中の水蒸気量は少ない。要は、蒸したりはしないのだ。
去年の6月11日は、まさにそういう日だった。
東京に住んでいた小さい頃、梅雨の鬱陶しさの一番は、その蒸し蒸しした空気だった。
子供は傘や長靴を楽しがるものだから、雨そのものはさして不快でもなかったのだが。家の中で何かに触るたびにベットリとへばりつくあの感じだけは、耐えられなかった。
汗をかいたが最後、いつまでも引かずにベトベトベトベト。あれだけは、北海道出身者には堪えた。
その感じを、まだ本州の入梅すらまだのこの時期の、北海道で味わうとは。
最悪だ。今日は本当に最悪だ。
昨日一昨日はまだよかった。日陰に入ればいくぶん涼しく、乾燥した空気のおかげで汗は乾いたからだ。
今日は、本当に最悪だ。このまま夜まで気温は下がってこないらしい。心底、最悪だ。
去年も書いたが、この時期は私の仕事の一番の繁忙期である。
そこに持ってきて、このクソ暑さ。どこに行っても誰もが機嫌が悪い。
私にぶつけるならまだしも、勝手に喧嘩をはじめたりしやがる。何で一銭の得にもならない私が、仲裁役にならにゃあならんのだ。
帰るのも面倒で、こんなもんを書いてみたが。
書けば書くほど不機嫌になってくる。もうやめる。
ばーかばーかみんなばーか
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