2006-05-18

生きて死ぬこと

結局、人生には二つの状態しかない。
生きていること。
死ぬこと。
これだけだ。
そう思うと、気が楽だ。

宗教とは、死後の世界と無縁ではいられないものらしい。本来は、崇めるものがあり、それによって規範が示されるものは全て宗教と呼ぶべきだが、少なくともこの国では死後の世界を持つもののみを宗教と呼ぶようだ。自己啓発セミナーの類を宗教とは呼ばない。
死後の世界。考えたくもない。死んでからも現世と似たような世界がある、なんて。絶望である。

生きているうちが花。という言葉がある。よく考えたら意味の分からん言葉だ。
花は、わかりやすく言えば植物の発情期だ。生殖活動である。これを最初に言った人は、よほどの絶倫だったんだろうか。
だが、それはそれで。悪くないなと思う。

どうせいつか死ぬ、という言葉がある。かなり感覚が近い。だが、今生きていることの扱いが小さすぎる感じがある。

どう言えばいいか。

どうせ死ぬから何やったって構わない。
それは。違う。曲解にも程がある。利己主義は、幸福には繋がらない。

どうせ死ぬから悔いのないよう。
後ろ向きすぎる。未来を想うのに、後ろを振り向き振り向き。追っ手か何かいるのか?

どうせ これがよくない。

いつか これは切迫感がない。

どうしたものか。

人は、生き続けることは出来ない。老いて死ねれば幸福だ。老いることすらなく命を落とすものも多い。

生きている、それだけで大変なことだ。と思う。

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