2006-07-18

仮面の内側

本当の自分って、何よ。中身って、何よ。
私は、常に何重にも仮面をかぶって生活している。タテマエであったり、カッコツケであったり。都合のいい自分でありつづけようとしている。
単に社会生活を送る上で、というわけでもない。家族に対してすら、どこかしら装った部分がありながら接している。
むしろ、身なり服装である程度人を判断するように、仮面の部分もまた私であり、そこまで含めた総体が私そのものだ、と考えられなくもない。
他人からみたら、それでいいだろう。あくまでみた人の勝手だ。私がどうこう言うべきでない。
だが。私が私について考える場合は?どうする?
あまりに虚像を持ちすぎたがため、自分で自分の中身がようわからんことに気付いたのだ。

はてさて。私はどうしたいのでしたかしら。
疲れてくると、そんなことをぼんやり考えたりする。

何かを人と話す時。何を言いたいか、よりも、何を言うべきか、と考えてしまう。受け取られ方を気にするあまり、微妙に初動思考とズレた発言をし、それを言った自分にすり寄り同化して、思想そのものがズレていく。
それを繰り返してきた結果なんだろうな、と思う。
本来一番確実なもの。本能的な欲求。性向。ここすらあやふやな場合があるのだ。
人はこれを「大人になる」と言うのだろうか?
私の目指していたものとは、随分違うもののように思うのだが。

そもそも。目指してたものって、何よ?
目指したの、誰よ?
なんだっけ。なんだっけ。
堂々巡り。

それでも今は、いいほうだ。
一番言いたいことを聞いてくれる人がいる。
これがなくなったら。ぞっとする。

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