2006-09-11

30年

主観。

長いようで。短いようで。
日本人の平均寿命は、今のところ75年ぐらいだろうから、半分には満たない時間である。
過ぎた時間については短くも感じるが、これからの時間はまだまだ永遠にも思えるほど長く感じる。
それが、限りあるものであることを。考えることはできても、感じることはできない。

社会的客観。

職安に通ったことがある人は、みんな知っている。
たとえ中途採用の募集でも、年令上限は30歳前後までのものが圧倒的に多い。
特に、経験不問という募集であれば、9割方は30ぐらいに限界を設定している。
将来性云々よりも、経験により発達する自我が邪魔だ、ということだろう。
染まりやすいかどうか、というやつだ。
30ぐらいまでにはしっかりとした自我が生まれ、やるべきこと進むべき道が決まっているはずだ、という通念の存在を示唆している。
もし、道を決めきれていなければ。それだけ、細い道しか残らなくなる、ということでもあるわけだ。
世間的には、ずっとこの今の道を進んでいくかのような顔をしている私だが。
あやしいものだ。

絵に描いた餅。

30になったら何をしているか。考えた事もなかった。
何しろ、27ぐらいで死ぬんだろうとうすらぼんやり考え続けていた。
燃え尽きたい、もしくは、燃え尽きるほど打ち込めるものがないのなら、生きる意味はないだろうと考えていた。
生きてなけりゃいかんだろうなあ、と。思うようになったのは。
大事なひとができてからのことだ。
今は。死ぬわけにはいかないとすら思う。
この状態のままでは、死んでも死にきれないだろう。
何をするかよりも、生き続けることを大事に考えるようになった。

これから。

先のことは、わからない。知るもんか。
だが、これだけは言える。
一番大事なものだけは。これからも守り続ける。
それについて人がどう思おうが、知ったことか。
変人扱いには慣れている。
私は、私を裏切ったりは、しない。

No comments:

↑ このブログがお楽しみ頂けたら押して下さい。ただの「拍手」です。