2006-10-16

初体験

ここ数日、ある理由で寝不足が続いていた。
寝不足にはもともと耐性がある私である。しかも、眠れなかったわけではなく、寝なかったのだ。
疲れは感じていなかったが、やはり体は正直なものらしい。

以前、このブログに、私は嬉々として金縛りの疑似体験の方法論を書き綴った。
その現実が、とうとうやって来てくれたのである。
疑似体験を始めて苦節15年。長かった。

いつものように、掛け布団から両腕を出し、胸の上に置いて眠ろうとしていた。
程なく睡魔がやってきた。私は、睡魔を捕まえるのが得意だ。
しかし、その直後。味わったことの無い感覚と、不思議な夢に落ちていた。
後ろからぬぅっと大きな誰かが現れ、私の両手首をぐいと掴んだ。
誰?と思う間もなく、大きな誰かは私の上に覆い被さり、みぞおちの少し上当たりに頭を押し付けてきたのだ。
うわ、と思い、助けを求めようとした。しかし、かすれてなかなかこえにならない。
そのあたりで、何故だか私は少し楽しくなった。夢の中ながら、今起きていることを把握し始めたのかもしれない。
すぅっと大きく息を吸い込み、「あ、あー!!」声を出した。一番出やすい母音しか出なかった。
大事なあの人が、すぐに驚いた顔で現れた。
そこで急に重いものはにゅるると消え去り、私はほっと一息ついた。

ここで、終わらない。私は、そこで一度本当に目が醒めたのだ。
私の周りには、もちろん誰もいなかった。上の部屋の水道の音が聞こえた。
ひとり、にやにやした。完全に状況を把握したのだ。
夢の内容や、掴まれる感覚。全ては伝え聞いたそのままだった。
やはり、何事も脳内を含めた予行演習は偉大である。
そしてまた、いつだって予行演習は実体験を超えない。
私には何の不安感もなく、2時間ほどぐっすりと朝まで眠り、今は眠気も疲れも感じない。
むしろ、実体験を得た充足感すら感じている。

霊感の目覚め?そうだったら、いいのにね。
 
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