2006-11-14

はるばる来たぜ北陸

初めて北陸にやって来た。
日本海には、縁が無い。
北海道の日本海側、留萌からのオロロンラインや小樽・余市、それだけである。
中学の修学旅行は弘前だったし、6年近く前の正月の、初めてのオフで山形には行ったが。日本「海側」とは言うまい。
少なからず楽しみだったのだ。
だが。今回は自由な時間なんてなーんもなかった。時間があったところで、車すらないんだから、何も出来なかったろう。
そして明日10時35分には千歳行きだ。
つまらん。打ち合わせや営業の出張は、実につまらんのだよ。

しかも、写真が撮れない。
飛行機はもちろん携帯オフが前提だ。
小松からは東京の関連会社社長と同行だから、携帯でチャリラリーンなんてできやしないのである。
つまらん。実につまらん。
最近私は、すっかり写真が好きなんだ。
昔は必死に写真撮ってる奴には、んなことやってる暇あったら脳裏に焼き付けろと得意気に語った私だったが。
ブログを始めて以来、すっかり好きになったのだ。
しかも携帯電話の、不自由さがいい。切り取りかたを考えるのが楽しいんだ。
撮りたくなるような絵を撮れない上に、イライラしてたら雨降ってきやがった。
特に後半は、実につまらん思いばかり抱えた。

しかし。まあ、今年初めての道外。楽しいこともあったはずだ。
羽田で乗り換えて小松行き。快晴の下、北斎の版画から抜け出したような半雪の富士山を、上から見下ろす気分は爽快だった。
空から見た、田んぼだらけの北陸の田舎は、同じように田んぼだらけの石狩平野とはまるで違った。
正方形で畔の少ない広い田んぼのあちこちに民家が点在する北海道と違い、30軒位の集落を狭く細長い長方形の田んぼが取り囲む。
歴史だな。と思っていたら、小さな古墳が見えた。

現場のヤマは紅葉まっ盛りだった。
今年は、地元→函館→福井と、時間差で三度も紅葉を楽しめた。
旧家の立ち並ぶ街並に真っ赤な楓が覆いかかる景色もまた、北海道にはないものだった。
晩飯は越前ガニだ。基本的には気が合う、酒を飲まない社長と二人なので、いつもの夜の会合よりずっとメシもうまかった。

だが。
一人だったらもっとあんなことやこんなこと、と考えてしまうんだよね。
なまごろし、というのが結論になるようだ。
 
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