2006-11-24

公開質問状 その4

まとめようとしたんですが、長くなりました。2枚に分けて送ります。
 

禁止語句の件、ご返信ありがとうございます。
御社方針はわかりました。
表現の自由の尊重と、よい環境を作る事を同等として扱うという、その趣旨には異論はありません。
しかしそれが、現状の対応では実現に向かっていないことについて、ここ数日質問及び意見させて頂いている次第です。
送信容量を超えるため、2度に分けて送付させて頂きます。御了承下さい。
 
まず、同等のものとして扱うという前提についてですが。
現状の禁止語句の対応は、書き込みを行なった時点においては、その表現の意図と無関係に書き込みを拒絶するものであり、表現の自由が尊重されているとは言えません。
会員規約には「不適切と当社が判断した場合公開を停止」とありますが、語句のみにより機械的に拒絶するシステムには御社の判断は含まれません。
構文構造を把握し意図を理解する機械的な仕組みが、未だ実現されないものであることは御社が指摘した点であり、今の段階では機械的に適切か不適切かの判断を下すことはできない、ということになります。
その未熟な部分の補完として、利用者から報告を受けて判断をし、解除を行なっているということですが、これは場当たり的補完でしかありません。
全ての利用者が簡易に報告を行うことが出来、また迅速に対応が出来る態勢が整えられているわけでもなく、恐らくかなりの数の利用者が報告しないまま表現内容を変更して対応しています。
つまり、表現の自由は明らかに制約を受けています。
さらに、同等のものとして実現するための、現段階での最大公約数としての禁止語句設定、とのお話ですが。
11月21日に頂いたメール内容の
「解除ができない語句の場合は、意味の変わらない内容での使用語句の変更をお願いさせていただいております。」
という文言に従えば、書き込まれた表現の意図と無関係に禁止語句設定が優先される局面が、現状は存在していることになります。
 
以下、別送分に続きます。

 
先程送付分の続きです。続けてお読み下さい。
 
一方に割り切れない部分が残るならば、それは公約数とは言いません。禁止語句側を優先していることになります。
私が申し上げた規制のアウトラインとは、この点をさします。つまり、禁止語句による規制の外枠が、表現の自由として尊重されるべき領域を侵犯している、ということです。
言うまでもありませんが、表現の自由は日本国憲法に定められた基本的人権の一つです。いかなる理由によっても侵犯されてはならないものです。
勿論御社が挙げられているような、反社会的意図による表現への制約は設けるべきですが、これはそういう事例ではありません。
表現の自由を最大限尊重するためには、現在の禁止語句設定は不完全というより根本的な不具合があるのではないかと考えます。
仰るような模索しながら徐々に改善されていくものではなく、常に問題を抱え続ける性質のものではないでしょうか。
この点について、改めて御社のお考えをお聞かせ下さい。
 
もう一つ気になった点ですが。
魔法のiらんどは、mixiに代表されるようなソーシャルネットワークではなく、一般に開かれたHP作成ツールです。
HP作成を行なう会員は、全て会員規約への同意を行なっておりますが。
非会員についてもHPの閲覧や掲示板等機能の利用は認められており、またその際に何ら会員規約の提示並びに同意の取り付けを行なっているものではありません。
各HPは全て御社管理のサーバーに設置されておりますが、見かけ上は独立しており、個別に自由なアクセスを行なえる形態となっております。
しかし、御社からのご返信には、何ら提示すら受けていない非会員の書き込みに対しても規約が適用されるかのような文言が散見されるようですが。
これはいかなる根拠によるものでしょうか。
この点についても併せてご返答頂ければと思います。
長々と失礼致しました。お忙しい所大変恐縮ですが、ご対応の程よろしくお願い致します。

 
 次の記事(一週間考えた末の解決策

No comments:

↑ このブログがお楽しみ頂けたら押して下さい。ただの「拍手」です。