2007-01-30

知足

足るを知る。
良い言葉だと思う。
確か、アリストテレスか誰かも似たようなことを言っていたように思う。
「知足」と言うと仏教用語だが、他のどんな教えにも必ず含まれる概念だろう。

単細胞な愚か者は、こう反論する。
「諦めろって?満足しろって?それじゃあ進歩しないじゃないか!向上心が無いよ。」
誰も、諦めろなんて言ってやしない。
そんなことを言う奴に限って、「向上心」と「欲深」とを履き違えている。
立派な家に住んで。いいものを食べて。豪華な服を着て。いい女を侍らせて。欲しいものは何でも手に入ったとしてだ。
それで、どこまで行けば君は「足る」んだい?
立派な肩書きを持って。先生先生と崇められて。たくさんの人が自分の意のままに動いたとしてだ。
それで、どこまで行けば君は「足る」んだい?
どこで「足る」のか、じゃあ、ないんだ。程度の問題じゃあないんだよ。
何で「足る」のか。本当に必要なことは何なのか。対象の話さ。
自分が「足る」か「足りぬ」かに、程度なんかありゃしない。
人と較べるから、程度が出てくる。自分に軸を置くんだよ。

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