2016-12-20

民主主義という矛盾

民主主義が、民主主義だったことは、今まで一度もないはずである。

民主主義の施政者、今の日本であればアベさんが、何と言っているか、思い起こしてもらいたい。
「民衆のために」「日本国民のために」、口癖のようにそう言っている。
既に、嘘である。
じゃあお前は国民じゃないのかよ、という話だ。

民主主義で国民の熱狂的支持を受けた人々にとんでもない排他主義のエゴイストがなんと多いことか。
ユリウス・カエサルの昔から、ヒトラー、トランプに至るまで、系譜は脈々と続いている。
多数決でものごとを決めている限り、「俺について来い、得させてやる」という言葉にやすやすと従ってしまう民衆が多数を占める限り、民主主義は正しく民を主としたものとしては成立し得ないのだ。

多数決で独裁者(候補)を選んだ国の、自称「良識者」は、「民主主義の深刻な危機」などと妄言をのたまう。
良識があれば、民主主義という制度の矛盾に、当然気付いているはずなのに。


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