準備と後片付け
何事も、準備と後片付けが一番大事。
実際の結果は、どうでもよくはないが、然程重要でない。
と、常々思っていながら、私にとって一番苦手なもの。それが、後片付けである。
大事な事がある。楽しいことがある。やりがいのあることがある。
そんな時、私の準備は、完璧である。
実際に必要なものの手配、ルートの予測、そんなものは私の中では準備のうちに入らない。基礎中の基礎。やって当たり前のものだ。
私の準備のうち最も入念なのは、脳内での予行演習、つまり想定作業である。もともと妄想癖のある私には、現実に起きそうなことを想定するなど、わけはない。
まず。理想の手順を一通り考えてみる。これをこうして、このタイミングでこうすれば、こうなって・・・
理想の手順を考えるのは、実は易しい。それしかないからだ。
理想の手順が出来たら、そこからはみ出す不測の事態を考える。こうなるはずだったのに、あれがない。これがこない。いつだって必ず起きることだ。
だが、時間は限られている。常に最善の対応をシミュレートしておかなくては。
かくして、理想の手順は枝分かれに枝分かれを繰り返し、脳内で組み上げる手順は無数の本数になる。
全てが理想と同じ結果にはならない。むしろ理想通りの結果は稀だ。悪くなるばかりでなく、望外の結果というのも人生にはつきものだ。
そうして、準備を繰り返した本番当日。私はかなりの確率で成功を収める。失敗もあったが、失敗した場合の対応も予測してあるので、傷口は最小限で済む。
問題は、終わった後。達成感と、疲労感で一杯の私には、後片付けが出来ない。
終わった・・・終わったんだっけ?まだだっけ?そんな気分になる時もある。
モノの整理だとか、単純な作業で済むものはまだいい。いつかやるさーとまとめてふっとばしておけばいい。
一番大きい問題なのは、心の整理である。
終わったんだっけ?なんて気分のまま、結局気持ちもふっとばしておくのが私の常だ。
もし、人の記憶や感情を全て解析できる機械が開発されたなら。私の脳内は見られたもんじゃないだろう。
何一つ片付いてない。ぐちゃぐちゃである。
また一つ終わったわけだが。やっぱり片付ける気も起きない。今回は、やる前に終わっちゃったことが多すぎて、余計にぐったりだ。
でも、せめて、どこか知らないうちに捨てない場所にだけ、動かしておこうかなと。思っている。
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