つまらないこと
考えるのが趣味である。
ほぼ唯一に近いぐらいの趣味である。ちょっと時間があれば、例えば車の運転だとか、単純作業に従事している最中などは、常に何かしら考えている。
このブログも、それを書くために始めたようなものなのだが。これまでは、一応人に見せられる程度にまとまったものだけを書いている。それでもまとめきれずにダラダラ長くなる場合がほとんどだが、形にできそうなものだけまとめようとして書いている。
考えたことのうち、どのぐらいを書いているのか、と今それについて考えてみたわけだが、恐らく1割に満たない。遠く、満たない。
偉そうなことを言えそうなことだけ書いている気がしてきて、息が詰まっているように思えてきたのである。
本来一番得意なこと、まとまりようのないつまらないことをたまに書いてみようか。
そんな気分になってきたのである。
今、私にとって一番まいっていること。
それはもう、間違いなくぶっちぎりでゴミの分別である。
そもそも、実家から一人暮らしの頃は常に部屋に15cmぐらいは積雪ならぬ積ゴミがあった私である。
やたら雑誌やら新聞やらを買い、捨てられないので、溜まる。いつか読みそうな気がして捨てられないのだ。足の踏み場も無いほどそれらが乱雑に散らかっていると、そこにゴミぐらいまざっていたからどうなの、という気がしてくる。
結果、見事なゲレンデが誕生する。私にとって「ゴミを捨てる」というのは、そのゲレンデを雪かきするかのごとく上っ面だけがさごそかき集める、そういうことだった。
そんな私にとって、現在のリサイクル法に基づいたゴミ分別の要求は、あまりに高い。
ペットボトル。プラマーク付きの資源ゴミ。アルミ缶・スチール缶。回収古紙。生ゴミ。発泡スチロール。それらに当てはまらないものだけが、燃やせるゴミ燃やせないゴミ。
無理だ。わからない。夜中に思い出して開けたサンマの蒲焼の缶詰のカラが、どれにあてはまるのかもわからないのである。
怒られどやされなじられつつ、ブ厚い廃棄物分別表とにらめっこしながら、それぞれ袋に小分けする。
こんな苦痛な作業は、他には無いのである。
しかも、詳しくは知らないが、こんな思いをしてまで分別したゴミを捨てるのに、さらに料金が必要らしいではないか。
そんな馬鹿な話があっていいものか。
既に自分にとって不要になったものだが、必要とする人がいる、再利用する方法があるらしいから、分ける。そこまではわかる。だが、利用する側に多少は自分も含まれるとはいえ、多くはリサイクルする業者の利益のためにやっていることなのに、さらに料金をとられると言うのだ。
くどいようだが、自分にとっては不要なものなのに、だ。
そんなこと、必要とするやつがやれ。そう、思ってしまうのである。
どうせ金を取るなら、少し料金に上乗せしてやるから、自分たちでやれ、と言いたい。
言いたいうちに、考えたのだ。
そこだけ切り離せば、商売になるのではなかろうか、と。
ゴミ分別業。
60リットルゴミ袋1袋あたり100円で、全て分別して廃棄代行します。
これは、意外と流行るのではなかろうか。少なくとも、私は毎回頼むだろう。どうせ金は取られているのだ。分けなくていいなら、100円ぐらい安いものだ。
問題は、その事業の採算性である。
まずは収入。商圏は1万世帯ほどで設定する。大都市なら無理な広さではないだろう。各家庭の排出するゴミの量。私の家庭で言えば、週の合計で60リットル4袋ぐらいは廃棄している。だから、週400万・月間1600万ほどの売り上げがあるわけだ。
次に支出。必要な経費をざっと洗い出す。
人件費。5人ぐらいで抑えたい。週二回回収・回収人員2名。残り3名が分別。営業・事務処理は社長が一人でこなす。回収人員も非回収日は分別作業に当たる。週に集まるゴミの量が4万袋。週5日として一日8000袋。一人一日あたり2000袋ぐらい。1時間当たり250袋ぐらい。大量処理であればなんとかなりそうではなかろうか。
月40万×5人として、200万。
車両運行。回収・処理場までの運搬を含め、月20万も見れば足りるだろう。分別処理用地。どんなに高く見積もっても、月30万あれば相応の物件を借りられそうだ。
車両初期投資が400万ぐらいとして、その返済があるとしても、月150万浮いている。こまごまと経費で出て行く分があるにせよ、月20万は超えるまい。130万-返済分は確実に浮くのである。何なら人をもう一人増やしてもいいぐらいだ。
いい商売だなあ。どうして誰もやらないんだろう。
そんなことを考えつつ、自分でやろうとは決してしない。
面倒だからである。
そうやって、今日も日が暮れていく。
1 comment:
あれっ、豪快に計算間違いが・・・
月収入は1600万だってば。400万じゃないってば。
恥ずかしいので、そのままにしておきます・・・
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