2006-09-16

星降る夜に

秋の夜空は、星がきらきら光る。
ろくに街灯もないような道がたくさんあるこの街では、尚更だ。
月も無い。しずかな夜。
たまにごうごう音を鳴らして飛んでいく戦闘機が、無粋だなぁと思いながら。

中学から住んでいた街は、この街の隣町だった。
と言っても北海道の感覚での「隣」だから、20kmほど離れてはいるが。やはり共通する部分が多い。
何でもないことに、反吐が出るほど悩み苦しんでいたあの頃。
ひとり、夜中に家を抜け出し。ウォークマンを聴きながら自転車でふらふらと走り回ったあの夜も。やはりこんな星空だった。
かくしごと。うらぎり。かげぐち。
ひとのよの。きたない部分に疲れ切っていた私に。
音楽と、それに合わせて踊るように瞬く星空が、信じる力をくれた。

アクセルを踏みながらカーステレオを聴く形には変わったものの。
やることは、歳を重ねても変わらないものらしい。
ラジオから流れる歌を口ずさみながら。どこへ行くでもなく、自分の想いを確かめている。

歌う時は
いつまででも
思うことは
ひとつだけさ

No comments:

↑ このブログがお楽しみ頂けたら押して下さい。ただの「拍手」です。