「堀江」という子供と「宮内」という大人びた子供
はじめに断っておく。私はライブドア問題について、詳しいことは全く知らない。
ライブドアのサービスを使ったことも無い。
新聞記事とテレビ報道と、せいぜいネット上で飛び交う噂ぐらいが情報源だ。
それで見えるものだけを、書いてみる。
「堀江」は、子供だ。
社会というものを知らない。人の気持ちがわからない。
物欲と、功名心と、優越感と。それだけで上を目指すのでは、子供だ。
最初からそうだった。近鉄の球団買収で真っ先に名乗りをあげた時から、その印象は変わらない。
私よりまだ歳は上らしいが。私の上にコイツがいたら、私は即座にその組織を辞めるだろう。
賢い賢いと担がれおだてられ。金の使い道もわからないままに金儲けの手段だけを吹き込まれ。
スケープゴートにされ焼かれてしまうのだろう。
かわいそうだが、仕方が無い。
30余年生きていれば、当然考えるようになるはずのことを、考えなかった結果だ。
名が残るだけマシである。どこぞのテレビででも晒し者になれば、生きていくことはできるだろう。
それに比べると、「宮内」は、大人である。
逮捕寸前まで、そんな人物の存在は知らなかった。多くの人もそうだろう。
堀江より6つも歳が上でありながらナンバー2。矢面に立つリスクをよく知っている。
そして、すぐに非を認め、まず自分より社員や家族に心配の言葉を発する。
状況もわかっていないのに「やってねーYO!」と膨れっ面した子供とは、対照的だ。
何故か降って沸いたように、仕事人間でいつも部下を気遣い、なんて美談が逮捕直後からごろごろ出てくる。
準備が周到だ。あらかじめがっちり分厚く化けの皮を作ってある。
化けの皮に騙され、彼を助けようという人間も、子供よりはるかに多いだろう。
さて。法廷の場で、どこまでそれが守り通せるか。
少しずつ剥がれてきたようだが。それでも、罪と罰というのは、決して比例しないものだ。
未だ法解釈を盾に無罪を目指す子供より、罰は軽くなるのではないかと見ているが。
二人に共通して言えるのは、彼らの客たるユーザーを気遣う言葉がかけらも出てこないことである。
彼らの生活を支えてきたのは、誰なのか。
忘れているようでは、二人とも子供だ。
IT企業なんて、そんなもんかね。
そういえば、そんなIT企業、他にもあったなあ。
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