盗作疑惑？

ある来客の検索ワードのおかげで、自分で気付いたので。報告です。
『地球にやさしい？』の記事、すごく良く似た記事が他ブログにもあるみたいです。
ビートたけしも似たようなこと書いた本があるみたいですね。不勉強なものでちっとも知りませんでした。
本当に同じようなことを書いているし、疑いようなく私の記事が後に書かれたものなので、もしご本人がご覧になったらパクリと言われても仕方ない面がありますが。
このブログにあるのは、無い知恵絞って自分で考えた文章だけです。まとめるのに半年ほどかかったのも、記事に書いたとおり本当です。
ザ・クロマニヨンズの『土星にやさしく』の解釈については、今のところ他には無いようなので。そのへんと、私のいつもの文体で判断してもらうしかありませんが。
意図的に、リンクは掲載しません。ご関心のある方は、“地球にやさしくなんかできない”でGoogle検索してみて下さい。
　
銀河鉄道９９９からの盗作疑惑で、作者の松本零士さんに謝罪を求められた槇原敬之さんが逆に提訴した、というニュースが流れていました。
著作権という法律がどうにも嫌いなので、以前なら「へえ」で終わった話なのですが。
そんなことがあった後だったので、他人事として聞き流せなくなってしまいました。
漫画と歌謡曲という、そんなに世に数が出ないものにおいてすら、同じ問題が起きています。
いわんやネットをや。
ネットが万民に開かれた表現機会である以上、「似たような表現」がどこかにあるケースが、より多くあるのは、必然なのかもしれません。
　
ここにある文章は、書いたのは私ですが、公開している以上、私だけのものではないと思っています。
以前にも書いたことがありますが。言葉というのは、言った人のものではありません。聞いた人のものです。
聞いた人は、言葉をもとに何かを考え、自分のものにして受け止めます。言った人の真意は、そこには関係ありません。
「しょうがない」だとか「産む機械」と言ったのがどういう意味であったにせよ、聞いた人が許せないものであれば追求されるように。
だから、私の文章もまた。読んだ人のものであって、私だけのものではないと思っています。
だからこそ、逆説的ですが。私は、私が書いた文章についてこだわります。私以外の誰かが言ったこととして、だとか、私の断りなく何らかの対価を取るものとして流布される、だとかは、許せないだろうと思い、そのようにローカルルールを作って公開しています。
「私が言ったこと・書いたもの」というラベルすら剥がされてしまったり、私に関係なく対価を取られていたら、言葉は聞いた人だけのもの・カネの代償でしかなくなり、せっかく頭を絞り生み出した文章と私の接点がなくなってしまう、ように思うからです。
そういう意味での「著作者権利」は、認められるべきだと思っています。
しかし。人というのは誰でもいいことを言おうとします。こうあるべき、と考えることが、人によって全然乖離しきっていたならば、社会は成立しません。
さらに、言語の記号は限られていますから、似た考え・似た表現というのは、必ず生まれてしまうものだとも思います。
もし私の意見を聞いた人であっても。十分に自分なりの咀嚼をし、再表現したならば。それはその人が発した言葉であり、もう私とは関係のないものだと思います。
　
くどくど書けば書くほど言い訳のようで嫌になってきますが。
くどくど書きたくなるほど、私にとっては一生懸命考えた文章だったのです。他の誰から聞いたわけでもなく、私の少ない脳みそを絞って出てきたものだったのです。
同じような考え方をした人がいる、というのは、喜ばしくもありますが。
先に書いた側の気持ちもわかるだけに。やっぱり複雑な気分です。
わざとでなくとも後出しジャンケンは責められるものだ、という世間的な常識も、頭のどこかにあるからでしょう。
もっともっと、勉強しなければいけません。自分の考える幅を広げるためにも、先に考えた人のことを尊敬するためにも。